小宮 幸次 院長(溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニック)のインタビュー

溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニック 小宮 幸次 院長

溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニック 小宮 幸次 院長 KOJI KOMIYA

東京医科大学霞ケ浦病院(現:東京医科大学茨城医療センター)にて臨床研修。順天堂大学医学部附属 順天堂医院 代謝内分泌学講座に入局。同大学医学部附属 練馬病院 糖尿病・内分泌内科 准教授。
2024年4月より『溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニック 』院長に就任(東急田園都市線「溝の口駅」/JR南武線「武蔵溝ノ口駅」より徒歩1分)

希少な甲状腺・糖尿病の専門クリニック

どの職業もそうだと思いますが、社会に貢献できて、なおかつ人と関わりあう技術職という点に惹かれ医師を目指しました。技術=手技ということで、初めは外科医を目指していたのですけども、臨床研修で様々な科を体験していく中で、内科、特に研究に興味を持つようになり、代謝内分泌学講座に籍を置き、以来、基礎研究を中心に励むことになりました。研究がひと段落つき、次は患者さんを診ることに精力を傾けたいと考えるようになり、大学病院で研鑽を積み、専門性の高い診療を行ってきました。私の専門である甲状腺・糖尿病などの内分泌疾患の多くは、慢性疾患です。となれば、ずっと経過を見続けていける開業医であることが望ましいと考えるようになりました。
『溝の口駅前甲状腺糖尿病クリニック』は、『田園都市溝の口つつじ内科クリニック』の分院です。つつじ内科は、溝の口の駅から少し離れた場所にありますが、甲状腺の患者さんが遠方からもかなりいらしていました。そうした方々がよりアクセスしやすい場所をと考え、法人として駅からすぐのこちらに専門クリニックを設けることになったのです。患者さんの多くは甲状腺および糖尿病の患者さんです。開院からまださほど日は経っていない段階ですが、そのニーズは非常に高いものがあると実感しています。

甲状腺の専門クリニックとして

甲状腺の分野では、腫瘍のご相談が最も多いです。健康診断や動脈硬化などで超音波やCT検査を受け、たまたま見つかって相談にいらっしゃるケースが多いかと思われます。腫瘍では、良性と悪性の鑑別が求められます。その確定診断に必要な細胞診と呼ばれる検査を当院ではおこなっています。
甲状腺疾患の代表格が、橋本病やバセドウ病です。橋本病は、だるさやむくみ、悪寒、脱毛などの症状が見られ、それに伴い、体重が増加する傾向があります。基本的には代謝が悪くなり、全体的に元気がなくなっていくものです。ストレスや寝不足、うつ傾向の方にも見られる症状であり、検査をしてみると「うつではなかった」ということがよくあります。
バセドウ病はその逆で、代謝が良くなりすぎて、元気が目立つようになるものです。動悸がしたり、多量の汗をかいたり、手が震えたり、それに伴い、体重が減少するなどの症状が見られます。症状としては、バセドウ病の方がわかりやすいといっていいでしょう。
バセドウ病に関しては、飲み薬を飲み続けなければならない方のほうが多いですが、一定数、治療によって治る方もおられます。それに対して橋本病は根治が難しく、減少したホルモンを生涯お薬で補充してあげ続ける必要があります。

患者さんが心配を残すことなく、受診を終えられるように

例えば、橋本病のようなぼんやりとした症状を自覚、または検診で指摘され来院された場合、先にあげましたように、他の病気と症状がオーバーラップしていることがあります。ですから、自分の専門以外の可能性のある病気も全て含めて総合的にスクリーニングしていくことが大切です。よって「甲状腺・糖尿病クリニック」と専門性の高い名称となっていますが、開業医として、一般内科医としての役割もまっとうしなければならないと考えています。なぜならば、あらゆる疾患を考え診断していく必要があるからです。
初診の患者さんの場合、病気が確定したら、それに対する治療を開始するのですが、「何も病気がなかった」と確定することも多くあります。この場合、何もないことをきちんと患者さんにご理解いただく必要があります。説明を尽くすことで、心配を残すことなく安心して患者さんの受診が終えられるようにと思っています。

糖尿病の専門クリニックとして

糖尿病の専門医としては、お薬を処方して終わりではなく、食事や運動など生活習慣の見直しにも重点を置いたトータルの診療を提供していきたいと考えています。数値を見て、通り一辺倒のことを伝えればいいというものではありません。患者さんのお話をしっかり伺い、ご本人が改善できそうなところは改善し、難しそうであれば、それを補うよう工夫する。お薬の選択・調整も含めて、そのさじ加減こそ、専門医に求められている部分と認識しています。当院には栄養師も在籍しており、調理方法や献立など、具体的な食事に対するアドバイスもおこなっています。
専門施設として、インスリン注射等も提供しており、1型糖尿病や妊娠糖尿病など、特殊な糖尿病も診察しています。

地域のみなさんへメッセージ

糖尿病であれ甲状腺であれ、心配なことがあればお気軽にご相談ください。「アドバイスを聞きたいだけ」ということでも構いません。お話を伺わなければ始まらないことですので、まずは相談していただければと思います。駅前にある専門のクリニックを便利にご活用ください。

 

※上記記事は2024年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

 

溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニック 小宮 幸次 院長

溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニック小宮 幸次 院長 KOJI KOMIYA

溝の口駅前甲状腺・糖尿病クリニック 小宮 幸次 院長 KOJI KOMIYA

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: スキー
  • 好きな本: 冒険もの、ファンタジー
  • 好きな映画: 『ハリー・ポッター』
  • 好きな音楽: J-POP
  • 座右の銘: 「一期一会」
  • 好きな場所: 海

INFORMATION