インタビュー/ゆみ動物病院

ゆみ動物病院 磯野 由美子 院長

ゆみ動物病院 磯野 由美子 院長 YUMIKO ISONO

大学卒業後、旭区内の動物病院で診療をスタート。勤務医としてさまざまな症例に携わり、院長を経験した後に、都筑区荏田南に開業。

獣医師を志されたきっかけとこちらで開業された経緯について教えてください。

高校3年生の夏休みに、たまたま野良の子ネコを2匹飼う機会がありました。そのとき相談した獣医さんから「ミルクは3時間おきにあげて様子を見てあげてくださいね」と言われていて、ミルクをあげるタイミングに2匹とも寝ていたので30分ほど放っておいたのですが…….次に様子を見に行ったときに1匹はすでに冷たくなっていました。真夏の盛りで保護したときすでに熱中症で衰弱していたのかもしれませんが、「自分が獣医だったら救えたのか・・」という疑問から獣医師を職業に選ぶ動機になりました。
その後は、北海道の酪農学園大学に入学して獣医師の勉強を始めました。最初はゴールデンウイークにも雪が降る気候に戸惑ったこともありましたが、広すぎるくらいの敷地と豊かな自然の中、さまざまな動物と触れ合いながら学んだ時間はとても楽しいものでした。酪農学園大学という名前からも想像がつきます通り、牛や豚が数多くいました。

卒業後は横浜に戻って旭区の兵藤動物病院で4年ほどお世話になり、数多くの手術を任せていただきました。院長先生から信頼していただけたこと、そしてご自身のノウハウをたくさん伝授していただいたことが、現在のわたしの財産になっています。その後はたまたま「院長をやってみませんか?」というお話があり、みきペットクリニックに就任しました。こちらでも、病院経営をはじめとする開業に必要な知識や経験を飼い主様を通して身につけることが出来ました。

開業は結婚してから決めました。場所選びをする際、主人とさまざまな場所を見て回ったのですが、この場所を選ぶ決め手となったのは(1)ペットを大切に飼っていらっしゃる方が多いこと、(2)バスや電車に乗らなくても気軽に通える場所であること、の2点です。住宅街の真ん中で駅からは遠いのですが、ご近所にお住まいの方が散歩のついでに寄っていただけるのではないかと思いました。

診療方針や病院のコンセプトについて教えてください。

第一に飼い主様とのコミュニケーションを何より大切にしています。かかった病気が治ればよいのですが、高齢のペットの場合その病気と付き合わざるをえないことも少なくありません。そのためその子の性格・体質、そして飼い主様のライフスタイルなどを十分にお聞きした上で病気の対処方法を探っていくことになります。その際は十分なご説明の後、飼い主様と最善の治療法や生活について一緒に考えていきます。
次にどなたも気軽にお寄りいただける病院にしたいと考えています。ホームページでもお伝えしているのですが、ペットを飼う前もご相談いただけるとうれしいです。例えば、実際動物をおうちに受け入れてから伺うことは、「こんなに吠えるとは思わなかった」といったお声です。吠えることがわかっていて飼うのと、知らずに飼うのでは心づもりが異なってきます。犬種や猫種によっておこりやすい病気もあります。お子さんが特定の犬種を指定される場合は別のですが、生活を共にするパートナーとして、動物も飼い主様も幸せに過ごして下さることを願っています。

飼う前のさまざまなご不安は当然のことですし、それを踏まえても動物と一緒に暮らす楽しさを是非経験していただきたいので、できるだけ寄り添うことができたらと思います。

現在はむしろ高齢化するペットとどう向き合うかご相談される飼い主様が増えています。私は大学で神経外科を学び、リハビリに関しても今まで携わってきました。当院にはリハビリを行う道具があり、寝たきりにならないための訓練やリハビリをおおせつかっております。また年齢を重ねた動物がかかりやすい病気や予防方法、お世話の方法など、いろいろアドバイスさせていただきたいと思います。

長いキャリアの中で一番印象に残ったエピソードについてお聞かせください。

残念ながらわたしの力が及ばすペットを亡くした飼い主様がいらしたのですが、その方はその後もクリニックに寄ってくださいました。再び新しい動物を受け入れてお見えになる飼い主様は多いのですが、その方はすでにご高齢で飼うことがかないませんでした。それでも「ご近所で一緒に犬を飼っていらっしゃる仲間に配りたいの」と言って犬用のおやつを買っていかれたり、ふらっとクリニックに立ち寄って「先生、お元気ですか?」と声をかけてくださいました。わたしがその方の助けになることができなかったにもかかわらず、お立ち寄りくださったことがとてもうれしかったです。

動物は自覚症状を訴えませんが、動物を診るときどのようなコミュニケーションをとりますか?

まずは飼い主様からお話を伺うことが前提ですが、診させていただく際は表情、身体のこわばり、全身の雰囲気に注意します。具体的には、絶えず舌なめずりのようなしぐさがある、お腹に手を伸ばすと身構える、呼吸が荒い、歯茎の色が悪い……といったことで、病気にかかった動物には独特の雰囲気があると感じます。
ふだん飼い主様が健康チェックされる際は、犬・猫共通で(1)目の輝きがあるか、(2)歯茎がピンク色か、(3)口元が潤っているか、(4)息が臭くないか、(5)毛並み・毛艶が悪くないか、…..といったことにご留意いただけたらと思います。犬の場合は後ろ足が効かなくなると爪が極端に今までとは違った所がすり減っていくことがありますので爪の減り具合、そしてうんちがいつも通りすんなり出ているかどうかもチェックポイントです。また具合が悪いところをかばおうとして姿勢が悪くなると、首が下がり気味で猫背になります。

猫の場合は、毛づくろいや爪とぎをしなくなる、ジャンプしなくなる、飛び移る際失敗したり物を落とす、尻尾の付け根を触ると痛がる……..などです。犬猫ともに、身体を頻繁に触って反応を診てあげてください。

診察で心がけていることと、地域のみなさまへのメッセージをお願いします。

診療方針と重なるのですが、まずは飼い主様のお話をきちんと伺うことを心がけています。お話しの中で、飼い主様が困っていらっしゃることや悩まれていることがあれば少しでもお手伝い出来ればと考えています。病気の時だけでなく、お散歩の時や夏場は給水ポイントとして立ち寄って頂けるような、いつも身近にある病院としてありたいと願っています。
地域みなさまには、ペットがいらっしゃらない方も是非お立ち寄下さい。また街中でわたしを見かましたら、お気軽にお声をおかけください。

※上記記事は2017.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

ゆみ動物病院 磯野 由美子 院長

ゆみ動物病院磯野 由美子 院長 YUMIKO ISONO

ゆみ動物病院 磯野 由美子 院長 YUMIKO ISONO

  • 出身地: 横浜市
  • 趣味・特技: 釣り
  • 好きな本・愛読書: 「アルケミスト-夢を旅した少年」(パウロ・コエーリョ作/山川紘矢・亜希子訳、角川文庫)
  • 好きな言葉・座右の銘: 天真爛漫/謙虚であれ
  • 好きな音楽・アーティスト: コブクロ
  • 好きな場所・観光地: 北海道

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