樺島 重憲 院長(えがおの森こどもアレルギークリニック)のインタビュー

えがおの森こどもアレルギークリニック 樺島 重憲 院長

えがおの森こどもアレルギークリニック 樺島 重憲 院長 SHIGENORI KABASHIMA

長崎県五島列島出身。日本小児学会、日本アレルギー学会各専門医・指導医。工学部出身で人工衛星開発に従事した後、富山大学医学部に学士編入する。立川相互病院、都立清瀬小児病院、国立成育医療研究センターアレルギーセンター医長を経て、開院。(東急田園都市線高津駅より徒歩1分)

医学部と悩み工学部へ進学、大学院卒業後人工衛星の開発に携わっていた

小さい時から医師になりたい気持ちもあったのですが、悩みに悩んだ結果工学部に進学しました。大学院卒業後は会社員として、人工衛星の開発を行っていました。もちろん人工衛星の開発にもやりがいを感じていましたが、それ以上に実際に人工衛生を作る現場から困っていると相談を受けることがあり、その困っていることを解決することによりやりがいを感じました。人工衛星の開発は成果を出せば会社から評価をしてもらえますが、私は現場の困りごとを解決したあとの「ありがとう」の言葉のほうが嬉しかったのです。困っている人を助けたいという気持ちが強くなり、もともと悩んでやめてしまった医師への道を目指すことを決め、会社を退職しました。

本当にやりたいと思えた小児科医に

そこから医学部へ進学し、医師になるべく勉強の日々でした。研修医として様々な科を回っていく中で、小児科がとても印象深く記憶に残っていました。子供たちと接することはとても楽しく、またそこには子供たちはもちろん、看護師や保護者の皆さんの沢山の笑顔が溢れていたのです。困っている人を助けたいという思いから、治療の必要がある人が多くいる生活習慣病に対応する内科医になることも考えました。でも、助けてあげたいのはだれだろう、一番やりたいことは何だろうと改めて考えた時に、もっと笑顔の子供たちを増やしたいと思い小児科医になることに決めました。

進化するアレルギー治療の研究と診察に邁進

小児科医になると決め、そこから食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などのアレルギー治療の専門医として研究をしてきました。アレルギーの専門医となったのはここ10年ぐらいでアレルギーについての研究はとても進化しておりとても興味深かったことと、これまで治る見込みが少ないと言われてきた食物アレルギーやアトピー性皮膚炎など、アレルギーが原因で困っている多くの子供たちを助けてあげることができるのではないかと感じたからです。日本のアレルギー診療の中心拠点病院である成育医療研究センターで、アレルギー治療の専門医として多くの経験を積んできました。最先端のアレルギー治療は大きな病院や大学病院でしか受けられないという現状があり、そういった病院に通うことが難しく治療できない方々もいます。だからこそ、多くの方が通いやすく受診できるようにしたいと思い、自らアレルギーに特化した小児クリニックを開院することにしたのです。

食物負荷試験室を備えるなど、総合病院並みのアレルギー治療ができるクリニックに

高津という街については開院するにあたってはじめて訪れたのですが、小さいお子さん連れの家族が多く、それでいて江戸時代から続くお茶屋さんや薬局があったりと歴史を感じることができる街でもありそういった雰囲気が気に入り、この場所に決めました。継続して通院してもらいやすいように立地にもこだわり、駅徒歩1分という場所を選びました。さらに、食物アレルギーのお子さんが行う食物負荷試験は、食物アレルギーを持たれているお子さんにとっては日々の治療の上で欠かせないもので、大きな病院でないとできないことがほとんどです。でも、多くの子供たちに食物アレルギー治療をできるようにしたいという思いで、食物負荷試験を行うための専門の部屋を2部屋設けました。そして、アレルギーの専門看護師(小児アレルギーエディケーター)も所属しており、毎日の治療が重要となるアレルギー治療における家庭でのケアなどについても丁寧にお伝えするようにしています。環境だけでなく実際の治療においても私自身の経験を活かし、最新のデータに基づいた最先端の治療を行い、アレルギーに苦しむお子さんとそのご家族を救いたいと奮闘しています。

小児科は総合科、アレルギー以外でも気軽に相談を

アレルギーのことはもちろんなのですが、小児科医として子供のことは何でも相談して欲しいと思っています。すべて当クリニックで処置できるわけではないですが、何科を受診すればいいのかお伝えすることもできますし、最適な専門病院へ紹介状を書かせていただくこともできます。そして多くは小児科というと中学3年生ごろまで通われる方が多いのですが、アレルギーでの受診であれば高校生になってからも相談いただければと思います。幼少期よりは効果が出にくいとは言われていますが、食物アレルギーなども適切な治療をしていけば遅すぎるということはないと考えています。悩んでいる場合には是非一度、受診をしてください。一緒にアレルギーの悩み、お子さんについての心配事を解決していきましょう。

 

※上記記事は2023年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

えがおの森こどもアレルギークリニック 樺島 重憲 院長

えがおの森こどもアレルギークリニック樺島 重憲 院長 SHIGENORI KABASHIMA

えがおの森こどもアレルギークリニック 樺島 重憲 院長 SHIGENORI KABASHIMA

  • 出身地: 長崎県五島列島
  • 趣味・特技: 合気道、古武道
  • 好きな映画: マイフェアレディ
  • 好きな場所: 自宅

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