岡本 芳久 院長(溝の口おかもと糖尿病内科)のインタビュー

溝の口おかもと糖尿病内科 岡本 芳久 院長

溝の口おかもと糖尿病内科 岡本 芳久 院長 YOSHIHISA OKAMOTO

和歌山県出身。山形大学医学部を卒業後、大阪大学大学院医学系研究科に。その後、同大学付属病院などの勤務を経て、米国ハーバード大学Brigham & Women’s Hospitalに留学。帰国後、神奈川県内の病院にて臨床経験を重ねて、23年3月に「溝の口おかもと糖尿病内科」を開院(東急田園都市線・大井町線 溝の口駅、JR南武線 武蔵溝ノ口駅より徒歩約4分)

同郷の先輩でもある恩師との出会いをきっかけに

小さいころから、医学自体に興味を持っていました。その後、高校生になって自分の将来の職業を考えるようになったときに、医者は人のためになる仕事でもあるという部分にも強く惹かれ、医師の道を進もうと決めました。内科を選んだのは、実際に勉強や実習を進めていくうちに、『この症状は何の病気なんだろう』という病気のメカニズムに興味を持つようになったのがきっかけです。そういった診断学は謎解きのような感覚があるんですよね。

大学を卒業後は、地元でもある関西の病院に。今、生活習慣病を専門に扱っているのは、そこで内臓脂肪の蓄積するタイプの肥満が動脈硬化の根幹にある、内臓脂肪症候群=メタボリックシンドロームの学説を最初に提唱した松澤佑次先生に出会ったことが始まりです。松澤先生は、偶然にも私と同郷。恩師でもあり、地元の大先輩でもある松澤先生のもとで医師としての一歩を踏み出しました。その後はアメリカのボストンにも留学。ボストンでも、高血圧や動脈硬化研究の世界の第一人者である先生達のもとで研究を重ねました。帰国後、日本医科大学武蔵小杉病院や横浜保土ケ谷中央病院などでの勤務を経て、23年3月に『溝の口おかもと糖尿病内科』を開院しました。

臨床と研究。豊富なキャリアを糧に

地元の和歌山で地域医療を、という思いもありましたが、帰国してからは川崎や横浜エリアの病院で勤務を重ね、そこで出会った患者さんも多くいらっしゃいましたし、そのエリアに糖尿病や動脈硬化などの専門性を打ち出したクリニックが少ないこと。近隣の病院や先生方とのネットワークも築けていることから、溝の口に開院を決めました。他の先生方に比べると年齢的にはちょっと遅い開業となりましたが、その分、積み上げてきた経験があります。臨床だけでなく、研究も重ねてきました。開業医としては異色のキャリアかもしれませんが、内科医としての基礎体力をつける、という意味では非常にいい経験だったなと感じています。

自覚症状のない生活習慣病

当院は、糖尿病や脂質異常、高血圧、肥満症といった生活習慣病や老年疾患の診療を行う内科クリニックです。これらの専門医としての資格を持っていますので、自分の得意分野を活かした診療を心がけています。心臓疾患や呼吸器疾患もあわせて患っている患者さんもいらっしゃいますが、自分の役割をわきまえ、専門外のことは外部の病院などと連携した治療をご提案しています。

生活習慣病はどれもあまり自覚症状のない病気です。健診などで指摘されても、症状がないから気にせずに放置してしまう方も多いですが、そういった方を拾い上げるのが当院のようなクリニックの役目だと思っています。例えば、胃がんと言われたらすぐに治療を始めたいと思いますよね。でも、血糖値が高いと言われても症状がなければ「まぁ、いいか」と思う人も少なくありません。半年や1年で命を落とすようなことはほとんどありませんが、5年後、10年後を考えると、やっぱり早めの治療が何よりも大事なこと。血圧も肥満もメタボも、心筋梗塞や脳卒中といった重大な血管病を引き起こすリスクです。そういったこともあわせてしっかりと啓発していきたいと考えています。

診察は体重を測るところから

生活習慣病はもちろんですが、心臓の病気を起こしやすいと言われている睡眠時無呼吸症候群などもウエートマネジメント、体重コントロールが大事になってきます。当院では、患者さんには、診察室で必ず体重計に乗っていただきます。「何キロでしたか」と聞くよりは、実際にその場で体重を測った方が正確ですし、その方の体重を把握しないままでは診察ができませんから。今は減量の入院プログラムのほか、新たな薬や治療法も多く登場してきています。もちろん食事と運動が基本ですが、新しい治療法も取り入れつつ、患者さまそれぞれにあったものをご提案するようにしています。また、老年疾患の専門医としては、薬の多剤服用(ポリファーマシー)などのご相談にも来ていただきたいと考えています。

継続して治療を受けてもらえるクリニックに

当院のような生活習慣病を専門で診る内科は、他の科と違い、何年も通い続けて治療を受けることが必要な診療科です。継続して治療を受けていただけるよう、まずは来院していただきやすい雰囲気を作りたいと思っています。総合内科専門医として、他の領域もある程度の知識を持ちつつ、自分の専門領域に注力する。そういったスタンスで、これまで積んできた経験の全てを、当院の患者さんの健康のために使っていきたいです。別の病院にかかっていて、少し疑問を持っていらっしゃるような方もご相談ください。今の治療を継続して問題ないのか。専門医としてアドバイスできることもあるのでは、と考えています。また、健診で異常を指摘されても治療を受けてこなかったという方は、放置していたことを怒られるのでは?と来院にハードルがあるかもしれませんが、何より早めに治療を始めることが一番重要なこと。当院は物理的にも皆様に入っていただきやすい、1階のクリニックです。ぜひ気軽に相談にいらしてください。長くお付き合いしていただける地域密着型のクリニックを目指していきたいと思っています。

 

※上記記事は2023年3月に取材したものです。
時間の経過による変化がございます事をご了承ください。

溝の口おかもと糖尿病内科 岡本 芳久 院長

溝の口おかもと糖尿病内科岡本 芳久 院長 YOSHIHISA OKAMOTO

溝の口おかもと糖尿病内科 岡本 芳久 院長 YOSHIHISA OKAMOTO

  • 出身地: 和歌山県
  • 趣味・特技: ゴルフ、ジャズを聞くこと、野球観戦(レッドソックス・阪神)
  • よく読む本・愛読書: 村上春樹やノンフィクション系
  • 好きな映画 : 『ゴッドファーザー』、トム・ハンクスの映画
  • 好きな音楽: ジャズ
  • 好きな場所: 留学中に住んでいたボストン

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