南 裕之 院長（センタービル歯科医院)のインタビュー

院長先生が歯科医師を志したきっかけをお聞かせ下さい。

最初は手に職をつけたいと思ったことがきっかけですね。なぜ医学の道かといわれると難しいのですが、環境がそうさせたのでしょうか。私の出身高校は医学部、医学部、薬学部を受ける生徒が多い高校だったんです。生徒の親も歯医者や開業医が多かったので、その影響を受けたのだと思います。ただ、私の実家は材木問屋で医療分野とは離れていましたし、実は歯医者は大嫌いだったんですよ（笑）。でも、自分が嫌いだったからこそ、歯の悩みを持つ人の役に立ちたいと思ったんです。それで歯学部に入り、歯科医師になりました。今年で歯科医師生活も25年になります。

診療の際に心がけていること、また、やりがいを感じる時を教えて下さい。

心がけていることは「患者さんの悩みを聞いてあげて、丁寧な治療を心がけること」ですね。初診で来られる方は、何らかの痛みを抱えていらっしゃいますから、痛みからの解放を最初に考え、診療時にインタビューして何が望みなのかを聞くようにしています。それを参考に治療方針を決め、治療のスケジュールを相談してから治療に入ります。「患者さんの気持ちありき」ということですね。ただ、そのために話ばかりで一時間もかかってしまうこともあるんですけど（笑）。
やりがいを感じるのは、「ありがとう」と言われた時です。「こんなにきれいにして下さってありがとう」と、感謝の言葉をかけられると良かったなぁと思います。

力を注がれている「予防歯科」について、お話し下さい。

当院ではお口全体の検査だけではなく、細菌検査を導入し、患者様一人一人に合った的確な予防対策をお知らせしています。一般的な歯科治療では「痛みを取り除き、機能を回復させること」に重点が置かれていますが、これはあくまでも対処法の一つです。虫歯や歯周病は細菌による感染症ですから、細菌検査をすることで、自分自身の予防法を知ることが出来るんですね。予防方法、ホームケアのアドバイスをすることはもちろんですが、院内での診療の際には特殊な薬剤を使い、歯をツルツルにして汚れがつきにくい状態を維持出来るようにしています。また、当院には優秀な歯科衛生士がおり、患者さんへの歯磨き指導の際には「歯磨剤」についてのアドバイスも行っています。これは、歯磨剤に含まれる研磨粒子が、歯にダメージを与えていることに関心を持ったスタッフが、声かけをしてくれたことが最初のきっかけだったんですよ。スタッフの発案で市販の歯磨き剤を集めて研磨力の実験を行ったところ、歯磨剤の種類によっては歯を研磨する力が大きい（歯を傷つける力が大きい）ことが確認できたんです。この事実を患者さんの歯磨剤選びの参考にして頂こうと、当院では実験写真を用いて丁寧に説明しています。患者さんにも好評で、「予防歯科」に必要なホームケアをする上でも、重要な役割を担ってくれています。

診療の中で思い出に残っているエピソードがあればお聞かせ下さい。

80歳ぐらいのおばあさんの話ですが、他院で作った入れ歯が合わなくて、とても困っていらっしゃったんです。三軒ぐらい医院を回ったそうなんですが、全然駄目だったんですね。私もお話を聞き、「何とかしなくては」と苦労して作ったのですが、それがぴったり合って「何でも噛めます」「今まで固いものなんて食べられなかったのに、食べられました」と、嬉しそうに言って下さったこと、大変喜んで下さったことは本当に嬉しかったですね。いくつになっても「噛む喜び」を感じるということは必要なことなんだと思います。一度失ってしまった歯を取り戻すことはできませんが、ご自身に合った入れ歯を使用することで、食事を楽しむことだってできるんですよ。また、年を重ねても女性は「美容」に対して興味があるわけですから、入れ歯を作る際にも、ただ「噛める」というだけでなく、見た目の美しさも考えて作るようにしています。入れ歯に悩んでいる方は、お気軽にご相談頂きたいですね。

最後に院長先生から地域の皆様にメッセージをお願い致します。

センタービル歯科医院の強みは、一般歯科（虫歯治療、歯周病）、小児歯科はもちろんのこと、インプラント治療、ホワイトニングなどの審美治療、入れ歯など、幅広く対応出来る点です。また、久地駅から徒歩15秒というアクセスしやすい立地にあり、バス停も目の前ですので、来院しやすい環境です。これからも「痛くない、丁寧な治療」を心がけ、患者の皆様に「噛める喜びと美しい歯」を提供していきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。

※上記記事は2011.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。