久地円筒分水(津田山駅,歴史)

久地駅から徒歩約18分のところに、国の有形文化財に登録されている「久地円筒分水」があります

水を分配することを分水と言いますが、装置の形が円筒で出来ていることから、円筒分水と呼ばれています。この円筒分水の優れたところは、送水されてくる水量が変わっても、いつでも同じ割合で分水ができているところです。これを設計をしたのは、平賀栄治(1892年生まれ)という方で、1941年に完成。
これにより灌漑用水の分水量を巡って渇水期に多発していた水争いが一挙に解決したそうです。

【詳細】
多摩川から取水された二ヶ領用水を平瀬川の下をトンネル水路で導き、中央の円筒形の噴出口からサイフォンの原理で流水を吹き上げさせる。この内側の円形の構造物は整水壁とも呼ばれ、一方方向から送水されて吹き上げる水を放射状に均一にあふれさせ、送水されてくる水量が変わっても、円弧の長さに比例して一定の比率で分水される独創的でかつ画期的装置です。
先人の優れた知恵を学び、歴史的に由緒ある文化財を後世に引き継いで行きたいものです。

※上記記事は高津区.jpスタッフにより取材掲載されたものです。
個人の主観的な評価や情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

INFORMATION

久地円筒分水
所在地 川崎市高津区久地1丁目
最寄駅 津田山駅 徒歩9分
溝の口駅 徒歩14分
武蔵溝ノ口駅 徒歩15分
駐車場
営業時間 見学自由/通年
定休日 対象外

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