内田内科 内田 和仁 院長 KAZUHITO UCHIDA
新潟大学卒業後、順天堂大学医学部の内科へ。呼吸器内科を専門に研鑽を積み、聖路加国際病院をはじめとした医療機関で経験を重ねる。豊富な知識と経験をもって、「久地駅」そばに開業。
新潟大学卒業後、順天堂大学医学部の内科へ。呼吸器内科を専門に研鑽を積み、聖路加国際病院をはじめとした医療機関で経験を重ねる。豊富な知識と経験をもって、「久地駅」そばに開業。
実家は大正時代から続く歯医者さんでした。ただ、私には兄がいたものですから、父親から「歯医者はもういい。お前は医者になりなさい」と小さい頃から言われて育ったのです。小学校の後半くらいからは、自分で「医者になるものだ」と勝手に思っていたような気がします。私は素直な子でしたから、それに向かってとんとんと勉強に励んだということです。それは逆に言うと、他になりたいものがなかったということかもしれませんね。科は違えど、父の背中を見てそれを追いかけたということになるでしょうか。新潟大学を卒業後、順天堂大学医学部内科へと入局し、呼吸器内科を専門としました。当時から高齢化社会への懸念が叫ばれていて、今後は肺の疾患が増えていくだろうと考えてのことでした。その後、聖路加国際病院を経て、稲田登戸病院で勤務医を務めました。 私は、開業する気は毛頭なかったのです。勤務医のままで何も問題はないと。ところがです。ここの同じ階に金子整形外科がありますでしょ。金子先生は登戸病院時代の同僚でして、彼からこの場所を勧められたのです。 それで見学に行ったところ、「これは少し面白そうだ」と感じたのですね。
話は変わりますが、この診療所の中央には、車イスや手押し車ごと入ることの出来る広いトイレが設けられています。ご高齢になるとトイレに行くのも大変になりますから、その点を考慮して設計をしたのです。自分の考えで、あれやこれやとデザインが出来るというのは、非常に魅力的なことでした。まあ、部屋の真ん中にトイレを設置したのは、ちょっとしたサプライズですけどね(笑)。
当院では、一般内科、呼吸器内科、アレルギー科を標榜しており、患者さんの多くは高血圧や糖尿病といった疾患になります。私の専門である呼吸器疾患は数にしてみるとそれほど多いわけではありませんが、1つ特徴としてあるのは在宅酸素療法です。肺気腫、あるいは間質性肺炎といった肺の病気を抱えた方は、少しの運動ですぐに息が切れて苦しくなります。これらの疾患は完治することは困難で、その苦しさを和らげるためには酸素を吸入する以外にありません。在宅酸素療法は、機械により空気を濃縮して90%以上の酸素をつくりだし、充分な酸素を体に行き渡らせるというものです。
この機械を使えば家の中はもちろんのこと、小さなボンベを携帯していただいて旅行することも可能です。この診療所の患者さんでは、ハワイにゴルフに出掛けられた方がいらっしゃいましたね。
10秒以上の無呼吸が睡眠時無呼吸症候群の定義となっており、これが30秒を越えて1分近くになると要注意です。マウスピースを装着する方法もありますが、それで効果がなければCPAP(シ-パップ)と呼ばれる機械をお使いいただくことになります。CPAPを使うことにより、快適な睡眠がとれるようになり、日中の眠気も解消出来ます。ですから、一度お使いになって気に入られた方は、ずっとお使いになっていますね。私の診療所に限ってもおおよそ20名ほどの方が継続してご使用になられています。
私は禁煙学会の専門医でもあり、平成18年(2006年)より禁煙外来を続けています。開始当初はニコチンパッチによる処方であり、現在は禁煙治療経口剤チャンピックスが主流となっています。先程も言いました肺気腫に関して言えば、ほぼ100%、"たばこ"が原因です。遺伝子レベルでの干渉により、同じ量をお吸いになっても、なる人、ならない人がいますが、とはいえ、たばこを吸わなければそもそも発症しない疾患であることも事実です。喫煙者の皆さん、ご自分の健康を守るために是非チャレンジしてみてください。
身体のことでお困りのことがありましたら、なんでもご相談ください。どの病院、どの科に行けば良いものか判断に迷うような症状であっても、お話くだされば的確な場所へとご紹介が可能です。そもそも開業医の役割というものは、半分がそうした判断になります。医療の窓口と言いましょうか、それが本来の仕事だと思うのです。病気でお困りの方が少しでも早くラクになれるよう、私に出来ることを精一杯務めめさせていただきたいと考えています。
※上記記事は2014.2に取材したものです。
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