犬や猫の食欲不振について
愛犬や愛猫の食欲不振に悩まされたことはありませんか?
今回は、犬や猫の食欲不振の原因やその予防方法、対策方法について解説していきます。
〇食欲不振の原因
犬や猫が食事をしなくなる原因は、「病気以外によるもの」と「病気によるもの」の大きく2つに分けることができます。
具体的な原因は以下の通りです。
病気以外によるもの
・フードに飽きてしまった、フードが好きではない
・おやつの食べすぎ
・他の家族が別に食べさせている
・環境の変化などによるストレス
・老化 など
病気によるもの
・歯周病
・口内炎
・胃腸炎
・腎不全
・膵炎
・子宮蓄膿症
・感染症
・異物誤食 など
食欲不振を起こしていても体調に問題がない場合は、病気以外の原因が考えられます。食欲不振と併せて元気がない、下痢、嘔吐、呼吸が荒いなどの他の症状がみられる場合は、病気が原因の可能性も考えられます。
その際には様子をみないで、早めに受診してください。
〇食欲不振にさせないための予防方法
食欲不振の原因は多岐にわたりますが、次のような点に注意してください。
・おやつを与えすぎないようにする
おやつを与えすぎてしまうとそれだけでお腹がいっぱいになり、ごはんを食べなくなってしまいます。そのため、できるだけおやつは控えるようにしてください。
どうしてもおやつを与えたい、または欲しがる場合は、いつものフードからおやつ分を取り分けて食間に与えることをおすすめします。
・フードの切り替えは徐々に行う
急なフードの変更は、新しい味が気に入らず口をつけてくれないことがあります。
そのため、食べ慣れたフードに新しいフードを混ぜ、徐々に量を増やすことで切り替えるようにしてください。
・ストレスをかけないようにする
犬や猫は大きな環境の変化や騒音、長時間の留守番などにストレスを感じます。
そのため、日頃からスキンシップを多くとって安心感を与える、運動をさせる、ごはんを食べる場所は騒がしい場所を避ける、長時間1人にさせないなど、なるべくストレスをかけないよう工夫してください。
・病気の予防を行う
定期的なワクチン接種や予防薬の投与で、食欲不振を起こす一部の病気を予防できます。
また、定期的に健康診断を受けることで病気の早期発見ができ、食欲不振の原因となる病
気を早くから治療できます。
〇対処方法
犬や猫は香りによって食欲が刺激されます。食欲がないときはフードを少し温めて風味を
強くしたり、もともと香りが強いウェットフードを混ぜたりするのがおすすめです。
また、口の中の切り傷や口内炎などの痛みで食事ができない場合は、ウェットフードに切
り替えたり、ドライフードをぬるま湯でふやかしたりして、なるべく口の中を刺激しない
ようにしてください。
〇まとめ
犬や猫がごはんを食べないからといって、必ずしも病気が原因とは限りません。食欲不振
以外の症状がみられたり、ごはんの変更やストレス等の心あたりがない場合には、病気が
原因の可能性が考えられます。その際には様子を見ないで、早めにご相談下さい。
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