まみこ皮ふ科クリニック 桐谷 麻美子 院長 MAMIKO KIRIYA
大学卒業後、皮膚科を専門に研鑽を積む。大学病で経験を重ね、「梶ヶ谷駅」そばに開業。
大学卒業後、皮膚科を専門に研鑽を積む。大学病で経験を重ね、「梶ヶ谷駅」そばに開業。
今は1つになってしまっていますけども、家の近くに大学が2つあり、両親から「国立の大学がそこにあるのだから、そこにしなさい」という感じで薦められたのです(笑)。医学部と農学部と教育学部と工学部。その4つの中で自分に合っているのが医学部かな、と考えました。母が昔、病院に勤めていたこともあって、「医者」という職業に対して親しみも感じていましたし、「人の役に立つ仕事に…」という思いも重なってのことと記憶しています。私の時代は、女性医師の割り合いは現在ほどではなかったですね。全体的には2割程度、まだまだ女性が医者になるということについて、あまり良くは思われていなかったのです。私はその時代背景も考え、「だったら、女性であることがプラスになる科にしよう」と考えました。皮膚科という選択は、その1つだったということです。それからもう1つ、皮膚科を選んだ理由に、それが非常に難しいものという認識がありました。皮膚科の病気は3000種類以上あって、そのほとんどを“見た目”で判断しなればなりません。症状が患者さんに見えるものですから、結果に対してはすごくシビアな面もありますし、それゆえの難しさというものがあるのです。私は趣味の1つひとつをとってみてもそうなんですけども、プロ意識を持って突き詰めるタイプなんですね(笑)。だからこそ、難しい皮膚科に対してやりがいを感じたのでしょう。
2015年の6月に『まみこ皮ふ科クリニック』を開設致しました。私は都筑区に住むようになって7年余りになります。子どものこともありますし、近くで、馴染みのある地域でと考えてのことでした(東急田園都市線・梶ヶ谷駅より徒歩2分)。
アトピーや水イボやイボですとか、小児の皮膚疾患にも色々ありますけども、それをどこで診てもらったらいいのか、子どもを皮膚科に連れて行ってもいいものかどうか、迷われている方がまだ多いようなのです。小さなお子さんからご年配の方まで、男性も女性もすべてを診ていますという意味も含めて、小児皮膚科を掲げさせていただいているということですね。思春期まで、ほとんどの子は乾燥肌なものですから適切なスキンケアが大切になります。今はインターネット等でそうした情報も広く出回っていますが、それが我が子に対して適切かどうか、判断に迷うところですよね。私も今現在、育児の真っ最中ですから、お母さん方のお悩みはわかるつもりですし、その経験もまた生かせていければと思っています。
開院から1ヶ月というところですが、有り難いことにたくさんの方にご利用いただいています。ここは駅に向かっていくところにあるものですから、気軽に立ち寄ってくださる方も多いようです。もっと先のことかと思っていましたけども、予約システムや待ち時間がわかるようなシステムを今後は導入し、もっと皆さんが利用しやすいクリニックにしていきたいと考えています。
皮膚科の場合、ご自身で治療をしていただかなくてはなりません。そこのところが、他の科とは少し異なるところですよね。診断も合ってるし、処方も適切、だけど、なかなか改善が見られないというケースに出くわすことがあります。それを避けるには、患者さんにしっかりご理解いただき、お家でも同じように再現していただくことです。せっかくいらしていただいてるわけですからね。お薬を朝晩は飲めても、昼間は飲めない方もいらっしゃいます。職場で手洗いの機会が多い人は、お薬が恒常的に“とれてる”ことも考えられます。おひとりおひとりの生活の具体的なことまで想像し、できるかぎりシンプルで、上手く治療がいくように気を配っていきたいと思っています。
クリニックでは皮膚科の枠内でできるものは保険診療をお勧めし、「もう少しきれいにしたいんだけど…」という方については、自由診療のものを提案しています。患者さんのニーズは様々ですから、こちらから無理に薦めるようなことは決していたしませんし、その方が望むものに合わせてご提案するという形です。私は、これまで実地で学んだ美容皮膚科の経験と照らし合わせながら、エビデンスのある、確実に効果の認められる治療だけをご提供しています。皮膚の専門家として、安全安心で、かつ、本当に効果のあるものだけを皆さんにご紹介していきたいですね。
診療室はもちろん個室となっていますが、備え付けのカーテン等も用いながら、患者さんと2人だけの空間になるような工夫もおこなっています。自分が逆の立場であればどう思うかということを想像しながら、最大限、患者さんのお気持ちに配慮していきたいと思っています。クリニックに女性の名前が付いているものですから、構えてしまう男性もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞ遠慮なくいらしていただければと思います。
クリニックのロゴマークは、小学生の私の娘が考えて描いてくれたものです。「ママのクリニックで、みんなが幸せであたたかい気持ちになって人の輪ができていきますように」という願いを込めてくれました。あたたかさというものが、人と人のつながりを円滑にしてくれると私は思っています。安心してなんでも聞いていただけて、「ここに来て良かった」とみなさんに思ってもらえるようなクリニックにしていきたいですね。
※上記記事は2015.7に取材したものです。
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