整骨師を志されたきっかけについて教えてください。
小学生から高校までずっと野球にいそしんでおり、ポジションはピッチャーでした。やはりマウンドに上がっている時間が長いものですから、全身が疲労します。ピッチャー経験者には肩を故障される方が多いのですが、わたしの場合は脚に負担が来ました。自宅の近くに接骨院がありまして、そちらの先生によくしていただいたことが柔道整復師を目指すきっかけになりました。その先生のおかげで、痛みを抑えながら試合を乗り切ることができ、現在でもとても感謝しています。高校3年で進路について考える際、迷わずに柔道整復師の資格を取ることを考えました。
高校卒業後はすぐに全日制の専門学校に通い、3年間勉強に専念しました。小遣い稼ぎのアルバイトはしましたが、早く一人前になりたくて、その時期は必至で勉強していましたね。そして柔道整復師の資格を取得した後は、大倉山にある整骨院で3年間修業し、2015年5月に開業しました。修行中は整骨のさまざまな手技や施術を丁寧に教えていただき、ケガの原因や施術の意味について深く知ることができました。それが現在のわたしの治療方針にも生きているように思います。
診療内容について教えてください。
当院は整骨院です。スタッフはわたしを含めて2名で、両方とも柔道整復師です。主に、保険診療を中心としたケガの治療を取り扱っています。わたし自身が長年野球をやっていましたので、かねてからアスリートの全身治療に興味・関心がありました。また単にケガを治療するだけではなく、回復した後に患者さんの身体能力をさらに上げていくためのコンサルタントも務めさせていただければと考えています。患者さんそれぞれで、スポーツの種類、経験年数、ポジション、使っている筋肉の場所、得意なこと/不得意なことなど千差万別です。1人1人の個性を活かして、さらに筋肉のパフォーマンスを向上させていければと思います。
また住民の方の高齢化も進んでいますので、日常生活で感じる腰・首・ひざ・肩の痛みや、病気には至らないものの不調を感じる「未病」などにも対応し、住民の皆様が快適に日々を暮らすためのサポートもさせていただきたいと思っています。最新の治療機器をそろえており、症状に合わせてさまざまな施術が可能です。またこれまでの経験で培った手技による治療も自慢です。どうぞお試しください。
治療機器について、詳しく聞かせていただけますか。
当院では、(1)干渉波による電気刺激治療器と、(2)ウォーターベッドの2種類をそろえています。それぞれについて解説します。
まず(1)の干渉波治療器を使いますと、複数の端子から異なる周波数帯の電流が発生し、これが体内で交差することで干渉し合って新たな電流を発生させます。この電流が筋肉の深い箇所まで行き届き、手技や低周波治療器では届かない箇所をほぐして血行を促進することで効率的な治療を行うことができます。患部を取り囲むようにして、じっくりもみほぐして治していくものです。もともとはオーストリアの医師ハンス・ネメック博士が発表した電気療法で、1952年に合衆国特許として認められました。特許の有効期限が切れた後、この治療器具は世界中で販売されるようになりました。
(2)のウォーターベッドは水圧を利用した治療器具です。患者さんにはあおむけにベッドに乗っていただき、ベッドの内部からそれぞれの患部に水圧を当ててほぐします。患者さんは服を着たまま施術を受けていただくわけですが、ジェットバスや打たせ湯のような刺激を感じることができるのです。独特の浮遊感と、身体の力が抜けるような感覚があり、リラックスして施術をお受けいただけます。
治療器具としてこれまでポピュラーだったのはローラーを装備したベッドですが、この治療器具を使うと固いローラー部分が背骨に強くあたり、かえって体を傷つけてしまうことがあるのだそうです。ウォーターベッドでしたら、下から噴射される水の水圧で筋肉をほぐします。水は本来形のないものですから、固いものを押し当てて損傷を与えるリスクは避けられます。
この治療機器にはさまざまなモード設定があり、患部・症状に応じて調整が可能です。水圧の刺激を受けるのは首から下ですが、三半規管が弱くてご不安な患者さんはご相談ください。
診察で心がけていることについて、教えてください。
時間をかけて患者さんから丁寧にお話を伺い、ケガの状態やこれから行う治療についてわかりやすくご説明することを心がけています。当院はスポーツにいそしむ学生さんの味方になりたいと考えていますから、特に避けた方がよいこと、あるいは積極的に自分で日頃行った方がよいトレーニングなどについて丁寧に解説し、回復後さらにパワーアップして活動していかれるようにと考えています。わたしの「強み」は、これまでスポーツによって引き起こされるけがの症例をたくさん扱ってきたことです。捻挫、骨折、脱臼はもちろん、軽微なケガもお気軽にご相談ください。
交通事故に遭われた患者さんには、保険会社との交渉もサポートしますし、交通事故に強い法律事務所もご紹介できます。
最後に地域のみなさまへのメッセージをお願いします。
幸い区役所のすぐ前という立地で、わかりやすい場所にあります。地域のみなさまには、この街に根ざすお店として末永くご愛顧いただけるよう尽力していきたい所存です。非力ながら、みなさまが日々を健やかに快適に過ごす手助けをさせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
※上記記事は2015.05に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
高津区役所前整骨院 加藤 悟 院長 SATORU KATOH
- 出身地: 横浜市
- 趣味・特技: 野球、バイク、温泉巡り
- 好きな本・愛読書: 心理学系および会話術の本
- 好きな言葉・座右の銘: 為せば成る
- 好きなアーティスト: J-POP全般と、イージーリスニング系の洋楽
- 好きな場所・観光地: 鎌倉、草津温泉など