朴 智華 院長(華アイクリニック)のインタビュー

華アイクリニック 朴 智華 院長

華アイクリニック 朴 智華 院長 CHIKA BOKU

大学卒業後、眼科を専門に研鑽を積む。大学病院や関連病院で経験を重ね、父のクリニック勤務を経て、「溝の口駅」そばに開業。

この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。

開業医だった父の影響を強く受けてのことですね。当時は自宅で開業していましたので、私は父の手術をしている姿を目にして「素敵だなあ」と思ったり、それよりなにより、患者さんが感謝の気持ちを持ってお帰りになられていくのを間近で見ていくうちに、自然とこの仕事を志すようになっていったんです。四人姉妹で私だけなんですけどね、医師になったのは。周りはみんなおっとりとしたお嬢様に育って、なぜ私だけって思ったりします(笑)。眼科医を目指したのは、1つに私が小さい頃から細かい作業が好きだったことと、父に倣い、「手術をおこなうことで患者さんのお役に立っていきたい」と考えてのことでした。また、眼科は独り立ちするのが他科に比べて早い、ということもありました。白内障の手術を例にすると、1年目から担当することも珍しくないんです。
昭和大学病院に関連した施設に勤務し、その後父の元で6年間一緒に診療をおこない、2013年2月に『華アイクリニック』を開院しました。開院するにあたっては、私が昭和大学藤が丘病院に勤務していたことから、この辺りに土地勘があったことが1つ。それから、私の友人がこの近くで眼科医院を開いていたのが事情があって閉院することになり、「少しでも私でお役に立つことがあれば…」ということが契機となりました。
私の父は40年以上を開業医として過ごし、現在も高齢者のための施設を作り、終末期医療に取り組んでいます。父の元を訪れる患者さんは一様に感謝の気持ちを持たれていて、皆さん、父をすごく頼りに思ってくださっているんです。小さなお子さんからご年配の方まで、目に関することは全て診れて、父のように、「あの先生のところに行けばもう大丈夫」と思っていただけるような街のお医者さんになっていければと考えています。

診療に際して心掛けていることを教えてください。

とにかくお話をよくうかがうということですね。病院に行くと、「あれ?本当はこれが聞きたかったのに」ってことがよくありませんか。悩みや疑問を全て打ち明けられて、そしてそれがしっかり解決し、「来て良かった」と思っていただけるように努めていきたいと思っています。クリニックでは検査データを全てモニターに映して説明をおこなっています。患者さんが小さいお子さんでしたら、付き添いの方にも一緒にご覧いただき、目で見てわかりやすい説明をしていく、ということになります。
自分の眼の画像を初めてご覧いただくと、「わっ」って驚かれる方がほとんどです(笑)。ご存知でしょうか。眼の血管はおおよそ身体中の血管の状態を反映しています。ですから、眼を見ただけで血圧や年齢も推測出来てしまうんです。「ほら、この辺りの血管が細くなってる。コレステロールや中性脂肪は大丈夫ですか?」モニターを一緒に見ていきながら、こんな会話をよくしています。
私は抗加齢専門医でもありますので、加齢とともに変化する身体のことを目を通して色々とアドバイスさせていただければと思っています。

美容皮膚科を設けられた理由をお聞かせください。

眼科の患者さんは、治療を終えて視力が回復すると、「あ、よく見える」と嬉しくなる半面、鏡を見てがっかりされることも少なくないんです。「あ、シミがこんなところに…」といった具合にですね。そうした際、同じクリニックで気軽にキレイになっていただければと開設したのが美容皮膚科になります。眼の周りは加齢による影響が出やすいのですが、美容を専門とされてる先生であっても、眼の周囲に施術をおこなうのは難しいものがあります。こちらでは眼を保護するコンタクトを使用しながら、細心の注意をはらって施術をおこなっていきます。
美容皮膚科を利用されたことがないという方。あるいは、「わざわざ都心まで…」という方にこそ、当クリニックは喜ばれています。実際に80代や90代の方のご利用が多いですし、お肌をキレイにして、ポジティブな人生を過ごしていただければと思っています。

眼鏡店をクリニック内に併設されているようですね?

昨今は量販店で簡単にお安く作れる時代ですが、医師の目の行き届いたところで安心して眼鏡を作っていただく場所を設けたいと考え、この運びとしました。とはいえ、「病院で作ると高くて…」とお思いの方も多いのではないでしょうか。当クリニックでは様々な方のご協力を仰ぎ、高品質でリーズナブルに眼鏡をお作りいただけます。最近では、近視進行抑制レンズも取り扱っています。こちらは、小学校低学年から近視が始まって徐々に強くなっていく時期に着けていただくことにより、近視の進行を抑制することの出来るものです。初めて眼鏡をご検討の方や、新学期に合わせて眼鏡を作り替えたいという学生さんにお勧めです。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

目の病気は、年を経ていくごとにリスクが高まっていきます。例えば50代になると緑内障が懸念され始め、60代になると今度は白内障のリスクに警戒が必要になってきます。明確な症状がなくても一度検査を受けていただき、何事もなければそれに越したことはありませんし、仮に病気が見つかっても早期に治療を受けることで問題は解決に向かいやすくなります。それから、40歳から45歳の間は、加齢による目の変化を感じやすくなる時期です。「最近目が疲れて…」とか、「ピントが合うのが時間が掛かる」といったご経験はございませんか? 『QOV』という言葉があります。生活の質ならぬ、目の質、を指します。特別な症状がなくても、「年に一度、健診に行こう」くらいの気持ちで気軽にクリニックをご利用ください。皆様に快適な毎日を過ごしていただけるよう、目を通して貢献出来ればと考えています。

※上記記事は2014.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

華アイクリニック 朴 智華 院長

華アイクリニック朴 智華 院長 CHIKA BOKU

華アイクリニック 朴 智華 院長 CHIKA BOKU

  • 出身地: 東京都
  • 趣味・特技: ゴルフ、旅行
  • 好きな本・愛読書: 医療関連書籍
  • 好きな映画: ジブリ作品
  • 好きな言葉・座右の銘: 出来る事をやり抜く
  • 好きな音楽・アーティスト: JUJU
  • 好きな場所・観光地: 軽井沢や箱根等避暑地

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