院長先生が歯科医師を志したきっかけをお聞かせ下さい。
私の実家は祖父、父親、父親の兄弟と歯科医師なんです。当然のごとく、家系的に歯科医師になるものだという流れでしたが、両親の承諾をもらいアメリカの大学に留学しました。留学先で勉学やアルバイトに励みながら、将来を模索しました。日本を離れ、大学卒業時に出した答えは「歯科医師」という道でした。まぁ見事に親の術中にはまったとも言えますが・・・。帰国後、歯学部に編入し、歯科医師の道を歩み始めたわけです。多分、親も喜んでくれていたと思いますが、その頃には、自分自身も迷いがありませんでしたから、歯学部編入から大学院を終えるまで全てにおいて充実していましたね。
開業に至るまでの経緯を教えて下さい。
大学、大学院を出て、都内の病院で勤務医をしていましたが、伯父が亡くなったのをきっかけに、ユニットが6台ある医院を2院切り盛りしてきました。父も銀座で開業していましたが、どれも私と少しずつコンセプトが違ったんですね。私は患者さん全てに目が届き、小規模な医院で出来るだけ人の手を借りずにやってみたかったんです。自分の考えを反映できる医院を持ちたいと思ったわけです。こう思えたのも伯父と父にたくさんの経験をさせてもらえたからこそ、到達した形なんだと感謝しています。
こちらの医院の特長、アピールポイントをお話し下さい。
老若男女、子供さんも含めて、全ての患者さんに対応出来る治療体系を目指しており、治療に関してはオールラウンドプレイヤーのように、幅広く対応させて頂いています。私は大学院で研究をしてきましたが、専門研究は治療内容ではなく、義歯や詰め物を作る際の「材料」に関してなんです。やはり「材料」なくしてこの仕事、治療は出来ませんからね。義歯を作るのも好きですが、最近では3Dコンピューター(セレック3D)でセラミックの詰め物、被せ物を作る機器がありますので、時間の短縮も可能になったんですよ。よく他院では「詰め物を作る」というと、削って仮詰めとなり「じゃぁ、また一週間後ね」なんてことになりますが、それでは削ったところが汚れてしまいますし、また来院するという負担もかかってしまいますよね。「セレック3D」を使用すれば、即日で詰め物をして帰ることが出来ますから、皆さんに、特に忙しい方には大変喜ばれています。また、英語での診療も行っていますので、外国人の方の診療も大丈夫です。ただ、英会話は普通に出来ますが あまり流暢ではないですよ(笑)。これは意識的にしていないということもあるのですが、日本人訛りの英語で喋ると、相手(患者さん)は解かりやすい言葉で伝えようと、ゆっくり話してくれるんです。こちらが流暢に喋ってしまうと、相手(患者さん)は伝わると思って流暢に返してきますからね。診療においては確実な情報をしっかりと聞きたいので、自分が100%完璧に聞き取れる状態にするためにも、日本語訛りの英語で診療をしています。時には英語圏ではない患者さんもいらっしゃいますが、筆談をしたり、砕いた言葉を使ったり、絵を描いて説明しながら診療していますので、困っている方がいらっしゃったら是非、お越し下さい。
「森山歯科」のコンセプトと、院長が喜びを感じる瞬間をお聞かせ下さい。
コンセプトは「三者一体」ですね。三者とは「患者」、「スタッフ」、「医師」のことで、当院では治療に関しても、相談ごとに関しても、話し合う時は必ず三人で話し合うようにしているんです。喜ぶ時は皆で一緒に、悔しがる時も皆で一緒に悔しがる。だからこそ、良い関係が保てるんじゃないかと思います。立場は違っても人と人との接触ですから、信頼関係や安心して来てもらえる環境は重要な点ですよね。ですから、これからも「三者一体」の精神で、人との繋がりのある診療を行いたいですね。喜びを感じる瞬間は、マジックを喜んでくれた時かな(笑)。治療に来た子供さんの緊張をほぐすためにも、私はマジックを披露するんですよ。時にはお子さんより、横にいるお母さんの方が「えー! なんで!?」なんて声を上げて喜んで下さるんです(笑)。
子供さんが治療を頑張ってくれると、私は必ず「頑張ってくれて、ありがとうね」と言います。でも、子供さんの方が「先生、ありがとう」と言ってくれる時があるんですよ。子供さんが素直な言葉を出してくれるというのは、本当に嬉しいですね。お母さんにも「先生のところに来ると、うちの子泣かないのよ」と言われることもあり、本当に良かったなぁと思います。
最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
どんなことでも、何でもいいですから相談に来て下さい、とりあえず診せて下さいと、お伝えしたいですね。本当に何でもいいんですよ。困っていること、気になっていることを一緒に考えて行きたいんです。解からないことなら一緒に悩みますし、一緒に話し合い、一緒に考えて、その中で提案をさせて頂きながら最終的な形にして行きたいと思います。そして、目指すはエリア最強の町医者です。もちろんこのエリアの方々に育てて頂いたわけですが、そのご恩をしっかりと返して行きたいと考えていますので、最強の歯科医院、最強の歯科医師を目指して行きたいですね。
あと、私は非常にスタッフに恵まれているんですよ。家族やスタッフ支えられ、助けられているから、最高のパフォーマンスを委縮しないで出来るのだと思っています。ですから、スタッフ達にも感謝、そして、これからもお願いしますと伝えたいですね。
※上記記事は2011.6に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
森山歯科 森山 圭介 院長 KEISUKE MORIYAMA
- 好きな本・愛読書: 大空のサムライ
- 好きな映画: メリー・ポピンズ、チキ・チキ・バン・バン、七人の侍
- 好きな言葉・座右の銘: 三者一体
- 好きな音楽・アーティスト: BEGIN、山下達郎
- 好きな場所・観光地: 山、沖縄
- 生年月日: 1961年10月3日
- 出身地: 東京都
- 血液型: A型
- 趣味・特技: ベース、車、模型作り、手品、ミュージカル鑑賞