小林 勝慎 代表（hair salon ティーダ)のインタビュー

この道を志したきっかけや、現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

母が美容師をやっていたのでその後ろ姿を見て育って…と言いたいところなんですが、実際は子供の頃、美容師という職業が一番やりたくなかったんです（笑）。当時はいまと違って朝から晩まで、お客様がいらっしゃればとにかく営業しているという形態でしたので、休みの日も母は家にいないことが多く、平日も朝になったらもう姿がないという感じでしたから。きっと子供心に寂しかったんでしょうね。
中学生になる頃には徐々にその意識も変わってきました。美容師って面白そうだなと思うようになっていたんです。

専門学校を卒業してからインターンとして最初にたまプラーザのお店に配属されました。そこで2年間研修を積み、その後母のところで9年。次いで溝の口のお店に14年程勤めました。
『 Hair Salon ティーダ』を開店したのが2010年2月になります。キャリアとしてはもう4半世紀。そんなに長くやることになるとは当初は思ってもみなかったですね（笑）。

特殊な設備のお話や使用されている薬剤についてお聞かせください。

保湿器の一種なのですが『PIGEON MYSTY O2 MAGICAL』という機械を使用しています。遠赤外線と0.3ミクロンという細かなマイナスイオンミストを発することで髪に失われがちな水分を補うことが出来るというものです。髪の毛１本1本のパサつきを押さえ、指通りがよくしっとりしたサラサラの髪に仕上がります。
血行を促進して毛穴に詰まった皮脂や老廃物を浮かび上がらせることも出来ますので、 パーマやカラー等の施術の際には薬剤の浸透を助ける効果も期待出来ます。
一台八役というか何にでも応用が可能なので、私の優秀なアシスタントっていうところですね（笑）。

トリートメントはその方の髪の悩みを考慮しつつ、お客様それぞれの髪の状態に合わせて数種類のものを使い分けています。トリートメント、シャンプー等の薬剤には自然なものを使用していますが、髪への負担を極力避けるという共通した意味がありますね。

施術の際に心掛けておられることをお聞かせください。

お客様の言葉の奥、を見るようにしています。「いつもと一緒」というご注文が一番楽なことは楽なのですが、何か思っていても中々口に出せないというお客様も多くいらっしゃいます。「本当はこういうのをやりたかったの」。お客様が言いやすい雰囲気作りをして、言葉の奥にあるものを引き出してあげられるようにと心掛けています。
また、同じ写真を作らないようにとはいつも思っています。
そのスタイルは好きなんだけど、ちょっとだけ変化をつけたいと思われているお客様もいらっしゃいますので。お客様のご希望、お好みに応じてこういうのが似合うんじゃないですかっていう提案を常々考えながらやっていきたいと考えています。

出張サービスもおこなっているようですが？

訪問カットをおこなっています。事情があってお店に来られない。車いすを使用されている。美容室に行きたいんだけどずっとやってないのという方の為に始めました。もう4半世紀やっていますと、「70になったの」、「もう80なのよ。いつまでここに来れるかしらね」というお客様の声をお聞きすることも多くあります。
2ヶ月か3ヶ月に一回。定期的に赴いて髪をお直しさせていただくのがその方の楽しみになってもらえればと。私が出来る範囲で精一杯やらせてもらえればと思っています。

最後に地域の方達へメッセージをお願いします。

昔からある美容室を作りたかったんです。お客様が入ってらしたらみんなでいらっしゃいませって決まり事のような…いまの美容室を否定してるわけではないんですけど（苦笑）。お客様も美容師も皆が和気あいあいとして、アットホームな交流のできる場所（お店）。小さい頃みていた母の美容室の雰囲気が頭に残っているのかもしれません。ゆっくりのんびりと寛いで頂きたいんです。

ご来店いただいたお客様には無料の駐車券もお出ししています。また、車いすの方も利用できますので、お気軽にお問合せください。
皆様との出会いを楽しみにお待ちしております。

※上記記事は2010.9に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。