西岡 修平 スタイリスト(美容室アナグラム)のインタビュー

美容室アナグラム 西岡 修平 スタイリスト

美容室アナグラム 西岡 修平 スタイリスト SHUHEI NISHIOKA

美容師を志されたきっかけと、現在に至るまでの経緯について教えてください。

まず始めは、子供のころお世話になった母の知人の美容師さんの影響です。丁寧でやさしいお手入れをしていただいたことから、ほのかな「憧れ」を抱き始めたのを覚えています。もうひとつのきっかけは、わたし自身がボリュームの出にくい髪質にコンプレックスを抱いていて、「自分で何とかしたい」という想いが強かったことにあります。高校生くらいから整髪剤の機能が進化し種類も増えてきたため、いろいろな工夫ができることが楽しくなりました。さらに学校の頭髪検査の際、友人の髪を切り揃えて喜ばれるという経験をしました。こうしたことから髪のお手入れを生涯の仕事にしたいと思い、大阪の美容師専門学校に入校しました。東京に出てきたのは、就職のときです。当時は「カリスマ美容師」の一大ブームが巻き起こっており、わたし自身も美容業界の「台風の目」となっている東京で何が起きているか、目の当たりにしたかったのです。

お店のコンセプト、セールスポイントについて詳しく聞かせてください。

当店には、確かな技術を持ち経験を積んだスタイリストしかおりません。したがって真のプロが「最高のおもてなし」をさせていただくことをモットーとしております。そのためにはお客さんがリラックスできる空間作りも大切にしており、店内はやわらかい照明とレトロ風の家具で統一しています。「また来たい!」とおっしゃっていただける場所にしたいですね。最近は1000円前後でカットサービスを提供するお店も多数登場していますが、こちらではお支払いいただくお値段に見合った技術とサービスを提供します。廉価のお店をファースト・フード店とするなら、当店はお手ごろ価格で良質の食事ができる「ビストロ」を目指したいと考えています。お客さんのお悩みをお聞きし、髪質を見極めた上で、「なりたいスタイル」をかなえます。

3種類のトリートメントメニューがありますが、それぞれについて教えてください。

まず一番お手軽にご利用いただけるクイックメニューが、2200円の「アラントゥール」です。このトリートメントは4種類の薬剤を使ったもので、シャンプー台でさっとお手入れするサービスです。短時間で保湿とつやを補いダメージを補修します。じっくり時間をかけて補修したい場合は、3700円のシステムトリートメント「TOKIO」をお勧めしています。このトリートメントは、お客さんの髪質に合った補修剤をスチームを当てて浸透させる施術です。髪質の強度を上げ、コシのある仕上がりになります。
そして頭皮の状態にお悩みの場合は、3700円の「炭酸スパ」をご用意しています。こちらはシャンプー台で炭酸温水を直接頭皮に当てて老廃物や汚れを取り除く施術です。この温水を当てることでキューティクルの間に隠れている汚れまでを浮かすことができます。さらに炭酸シャンプーで頭皮マッサージしながら洗い、髪をつるっとした感触に仕上げ、頭皮血行促進を促します。お客さんの日常のお手入れでは難しい施術であり、また炭酸ボンベと炭酸シャンプーを併用しているお店が少ないことから、ご好評いただいています。
夏と冬とでは気温や湿度などさまざまな環境要因が変わってきますので、施術で使う薬剤もお手入れも変えています。夏はべたつかないさらっとしたものを、冬は反対にしっとりさせるものを使っています。最近は1年を通じて紫外線が強くなっていますので、ダメージ対策は万全に整えています。トリートメントの頻度ですが、可能であれば3週間に1回お越しいただくと効果が高くなります。

西岡さんが考えるヘアケア、そして美容師をやっていて「よかった」と思うことを教えてください。

お客さんの日ごろのケアはもちろん大切ですが、効果をきちんと出すためには、お店がプロとしてベースをしっかり作るべきだと考えています。当店では髪を痛ませない薬剤と施術をご提供し、おうちケアでも効果が最大限に出るようアドバイスさせていただいています。ヘアケアの研究は進んでおりますので、ハーブなど天然由来の素材を使うほか、ダメージにつながるものも除去しています。パーマ剤にトリートメント成分を配合したものもあります。さらに、前処理後処理をしっかり行い施術のダメージを減らす技術も発達しています。新しい薬剤や施術はすばやく取り入れ、これを引き出しに1人1人のお客さんに最適なケアを提供させていただきます。美容師をやっていて「よかった」と思うことは、お客さんが笑顔で帰られること、そして喜んでまたお越しになることです。冠婚葬祭でセットしたいとき、気分転換したいとき、仕事に疲れたとき…などの折に思い出し、人生の一部としていただけるのがうれしいです。

サービスで心がけていること、そして地域のみなさまへのメッセージをお願いします。

サービスで心がけることは、お客さんの目線にあわせて仕事をすることです。まずご要望をお聞きし、自分が考えるスタイル、つまり「自分の色」を出すのはその次でよいと思うのです。まずはお客さんがどうなりたいかをベースに、こちらの引き出しからさまざまなものをご提案いたします。お店には出版社が発行する「ヘア・カタログ」がありますが、これとは別に美容師はそれぞれ作品集を作ってお客さんにご覧いただいています。モデルさんより実際のお客さんの写真のほうが説得力もあり、ご自分に当てはめたときの想像がしやすいようです。プロのカメラマンにお願いするとお金がかかってしまいますから、美容師はそれぞれよい写真が撮れるよう工夫をしています。
近隣のみなさまにお伝えしたいことは、「地域密着でお悩みにお応えしたい」ということです。来店の折には緊張せず、気軽にたくさん要求をしていただきたいと思います。

※上記記事は2013.11に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

美容室アナグラム 西岡 修平 スタイリスト

美容室アナグラム西岡 修平 スタイリスト SHUHEI NISHIOKA

美容室アナグラム 西岡 修平 スタイリスト SHUHEI NISHIOKA

  • 好きな本・愛読書: ビジネス書、哲学書など。哲学書は、特にマイケル・サンデルの著書が好きです
  • 好きな映画: ヒューマンドラマ
  • 好きな言葉・座右の銘: 温故知新
  • 好きな音楽: ジャズならびにジャズ・ヒップホップ
  • 好きな場所・観光地: 海・川など自然があるところ
  • 生年月日: 1981年1月8日
  • 出身地: 鳥取県
  • 血液型: A型
  • 趣味・特技: 学生時代からサッカーやフットサルに親しみ、最近は沖縄や伊豆の海でのダイビングも楽しんでいます

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