清水 剛 オーナー（hair & make APRIRE)のインタビュー

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

もともと僕はヘアスタイリングが大好きだったんです。高校時代も月に1回は必ずカットに行って、パーマをかけてみたり伸ばしてみたり、短くバッサリ切ってみたり。頻繁に髪型を変えていました。みんなに「何で？もう行ったの？」とか言われてましたけど（笑）、僕の中では強いこだわりがあったんです。ポリシーみたいなものですよね。

高校を卒業し、一旦は大学を目指して予備校に通ったものの、そこで「本当にこれでいいのか？」と考え、道を転じて美容師を目指すことにしました。何となく大学に行くのではなく、自分の好きなことを仕事にしてみたいと思ったんです。
専門学校を卒業後、地元である大宮の美容室に始まり、都内の各所で修行を積みました。最後に勤めていたお店では渋谷で6年、銀座で7年とずいぶん長い間お世話になりました。
ある程度美容師としての経験を積むと、「自分だったらこうしたい、こうやりたい」という気持ちが自然と芽生えてくるんです。その想いを実現し、提供する場所として2008年に『美容室APRIRE』を開店させていただく運びとなりました。

施術の際、心掛けていることをお聞かせください。

美容師は経験という引き出しを過信しがちなものです。お客様にわかりやすい言葉でご提案をすることはもちろん大切なことですが、それよりなによりお客様の話されることに対して「聞く耳」を澄ましていることが大事なことになります。お客様に本当に満足していただくためには、その方が持つイメージをしっかり理解することが前提になります。お客様のイメージを具体化し、私どもとお客様のイメージを共有してから一緒にスタイルを作り上げていきたいと考えています。

こちらの人気メニューをお聞かせください。

特定の技術に固執するのではなく、お客様のニーズに対応したものをご提供したいと思っています。その中でも人気メニューとなりますと、まず『コスメストレート』が挙げられます。これは縮毛矯正とは異なり、軽いクセや広がりやすい髪をまとめやすく、スタイリングのしやすい髪に仕上げるものです。使用する薬剤も化粧品登録されている優しいもので、さらりとしたトリートメント効果も感じていただけると思います。
『水パーマ』等に用いるナノミストはトリートメントやカラー、パーマをおこなう際の薬剤の浸透を助ける作用があります。通常の水蒸気の10万分の1という微細な霧が、髪の内部のキューティクルに働きかけることで薬剤の髪へのダメージを軽減することが出来ます。
これらの技術に共通しているキーワードとなるのが「出来る限り髪への負担を少なく」ということです。ひとつの例で言うと、当店で用いるシャンプーは防腐剤や香料、着色剤、シリコンが一切入ってない無添加の製品になります。
お店の規模がまだまだ小さく（笑）)、そのぶんフットワークが軽いという利点がありますので、コンセプトに則った髪に良いものをいち早く取り入れていきたいと考えています。

スタッフ達にはどういった指導をされていますか？

雑誌の置き方、選び方に始まり、お客様をご案内するまでの誘導の仕方、お荷物の受け取り方などなど。お客様へのサービスに関して事細かに指導しています。それらを踏まえた上でのことになりますが、スタッフにとって楽しくやりがいのある職場にしたいと考えています。まずはスタッフがこの仕事を楽しんでないと、お客様の居心地の良さにはつながらないと思うんです。お店に関わる全ての人がゆったりと寛げる空間にしたいと考えています。

最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。

溝の口の街を見ていますと、若いファミリー層の方が非常に多い印象を受けます。この辺りは住宅地ですので、当店へお出でになるお客様もそうしたファミリー層、主婦の方が中心になります。オープン当初は10：00だった開店時刻を9：30と幾分早めたのも、こうしたお客様の「出来るだけ時間を有効に使いたい」というニーズにお応えした結果になります。
更なるサービスと技術の向上に努め、地域に愛される美容室を目指しております。

『APRIRE』とはイタリア語で開く、始めるという意味があります。お客様の新しい未来を開く、美容を通じてお客様の新たな可能性を開くお手伝いをさしていただければと考えております。
溝の口にある皆様のお気に入りサロンを目指して励んでまいりますので、どうぞお気軽に当店へ足をお運びください。

※上記記事は2011.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。