山本 アキラ 代表（インスパイヤード モーション キックボクシングスタジオ)のインタビュー

自分にできる社会貢献をしたいと考え

私がキックボクシングを引退したのがちょうど30歳の時。その頃、17、8歳の若い子が自ら命を絶ってしまうというニュースが後を絶ちませんでした。私は17歳でキックを始めたのですが、同じくらいの歳でそんな風に考えてしまう方がいるという事実に愕然としました。振り返りますと、当時の私の人生の救いになったのがキックの存在でした。「これだけは人に負けない」という心の支えがあると、苦難に直面しても人間はふんばれるものだと思うんです。私にできることで、その人たちの役に立つことができれば。そう考え、一生の仕事として『インスパイヤードモーショキックボクシングスタジオ』を設立したのです（東急田園都市線「溝の口駅」西口より徒歩7分、JR南武線「津田山駅」より徒歩4分）。

ストレス解消にもってこい

小学1年生からのキッズクラスに始まり、中高生、大学生、そして一般のサラリーマン、OL、主婦の方と、幅広い層の方がトレーニングを続けておられます。もちろん、みんながみんなプロを目指すわけではありません。小さいお子さんの場合は、武道の礼節を学ばせたい、というニーズが多いですね。心・技・体を軸として礼節を重んじる心を学ぶことで、精神力が鍛えられる面もあるかと思います。大人の方については、ダイエットや体力作りのために始めるという方が多いのですが、1番はストレス解消でしょう。体を鍛えることはキックでなくとも様々なスポーツで可能かと思いますが、ミットやサンドバックを叩く音と感触で得られる快感は、やはりこのスポーツならではのものだと思います。

家よりも先に帰りたくなるジム

モチベーションの維持という意味では、「ここに来れば仲間に会える」という共通の思いが皆さんにあるのではないでしょうか。年齢も職業も様々ですが、ここに来てグローブをはめれば、みんな一緒なわけです。一種の大人の部活動という感じでしょうかね。

当ジムのコンセプトは「1人ぼっちの会員さんを作らない」ということ。トレーナーは常に目を配り、積極的にコミュニケーションをとっていきます。また会員さん同士を紹介もするんですね。話すきっかけさえ提供すれば、あとはもう共通の趣味を持つもの同士、自然と仲良くなっていかれるものなんです。今はコロナ禍ですから難しい情勢ですけども、それ以前は規模の大きな飲み会を頻繁に開催していました。卓を一緒に囲めば、さらに心が通じ合ってきます。実は、ここで出会い、結婚したカップルが6組もいるんです。

家族のようにあったかで、「家よりも先に帰りたくなるジム」をこれからも目指していきます。

みんなと一緒に、あなたも頑張れる

自分にできるかどうか、始める前は心配かもしれません。1人ひとりの運動経験や現在の能力に応じて指導していきますので、まずは体験予約からスタートしていただければと思います。

ここは、外から中がくっきり見えるんですよね。日が暮れてくるとより一層です。見れば、成人男性だけではなく、女性も子供も楽しそうにやってる。ジムの名称に冠した「インスパイヤード（inspired）」とは、「刺激を受けたひらめき」のこと。頑張ってる人たちを見てひらめきを受け、それをモーション、行動に変えてみましょう、という意味で「インスパイヤードモーション」と名付けました。はじめはみんな、ゼロからのスタート。自分が変われる可能性があなたの中に眠っています。

地域の皆様へメッセージ

ムエタイの元チャンピオンやK-1戦士など、プロ・アマチュアのリングで活躍したトレーナーが丁寧に指導をおこないます。今の時代、辛いだけのトレーニングに意味はありません。"楽しくなければキックではない"と思いますし、人と人のご縁が連なる、みんなが集まってくるファミリーのような場所にしていきたいですね。

※上記記事は2021.5に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。