この道に至るきっかけと、これまでの経緯をお聞かせください。
私は名古屋の大学に進み、当地で名学館の講師アルバイトをしていました。この4年間の経験が、「教える」という仕事に就くきっかけになったかと思っています。 その後ずっと学習塾業界に身を置いていて、 『名学館 高津校』では、2013年から塾長として携わっています。私自身のことを言えば、こちらでは講師の管理・指導を中心に、保護者の方々との対応を担当させていただいています。
『名学館 高津校』の特徴を教えてください。
小中高生を対象に、1対1から1対5までの個別指導をおこなっています。この個別指導の特徴的なところは、最大1対5であっても、5人それぞれ勉強している中身が違うということです。同じ空間を共有していながら、生徒それぞれが自ら学習を進めていくということが基本にあり、講師の側は、生徒1人ひとりの課題を把握してそれに応じたテキストを作成し、指導をおこなっていきます。表面上は少人数の塾形式をとっていながら、その実、家庭教師に近いスタンスと言えますね。
指導の際に心掛けていることは?また、塾を通じて、どんな大人になっていって欲しいと思われていますか?
「わからない」という言葉を口に出しやすくしてあげることが第一です。とはいえ、「わからない」と最初から言える子は、そんなに多くはありません。それを認識せず、「わかる?」と聞くと、子供は、「うん」って答えちゃうんですね。これは、大人でも一緒かもしれません(笑)。 "わかりません"は大歓迎。それを言いやすい雰囲気を作ってあげることで、子ども達の学習意欲が高まっていくと考えています。ある程度の年齢になれば、目標を設定した上で、そこから逆算して「今、何が必要なのか」ということを理解させてあげることが、やる気を引き出す本来の姿勢かもしれません。でも、小さい子供にそれを理解してもらうことはなかなか難しいものがあります。ならばどうするか? 基本中の基本かもしれませんが、講師が情熱を持って子ども達に接することだと思っています。仮にですが、講師が授業を流してしまえば、子ども達も「?」となってしまいます。逆に、講師が一生懸命に準備をし、授業をおこなえば、子ども達だって「先生がこんなに頑張ってくれてるんだから…」となっていくんです。 矛盾するようですが(苦笑)、最終的には子ども達には、「塾いらずの子」になって欲しいと思っています。自分で何が問題なのかを発見出来て、自分で解決策を見つけて、それを行動に移せる。やる気になる最初のきっかけは"あの人のために"であっても良いし、それがやがて、"自分のため"に頑張れる子供になっていってくれればと思っています。
遠足等、いわゆる課外活動が盛んにおこなわれていると伺っていますが?
ディズニーランドに行ったり、高尾山に登ったり、焼き肉パーティーに行ったり。勉強を離れての活動が多いことは当塾の特徴かもしれません。私ども講師も、卒業式はもちろん、文化祭や体育祭にも参加していますしね。これは1つの文化だと思うんですが、ここでは、高校生と小学生であっても仲が良かったりします。学校も違うのに、遠足に行けば、高校生の子が小学生の子の世話をする光景が普通に見られます。 勉強はもちろんですが、大人と子供、あるいは子供同士が人として関わるコミュニケーションの部分を育む環境が自然に存在しています。
最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。
保護者の皆さんから伺うと、9割くらいのご家庭で、親が子供に勉強を教えているとケンカが始まるそうです。家という環境では、教える、教えられるという関係性を構築するのは難しいということですよね。私どもがお子さんと保護者の方の間に入ることで良い方向へと持っていけたらと思いますし、地域密着型の塾として、あらゆる面でお子さんの成長に役立っていければと考えています。
※上記記事は2014.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
名学館 高津校 田中 史博 塾長 FUMIHIRO TANAKA
- 好きな映画: アクション系
- 好きな言葉・座右の銘: 一期一会
- 好きな音楽・アーティスト: 洋楽
- 好きな場所・観光地: 自然豊かな場所
- 生年月日: 12月10日
- 出身地: 東京都
- 血液型: B型
- 趣味・特技: スポーツ全般