今 政宏 院長(溝口矯正歯科)のインタビュー

溝口矯正歯科 今 政宏 院長

溝口矯正歯科 今 政宏 院長 MASAHIRO KON

この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。

実家は自営業を営んでいましたが、「自営業は自分の代で終わりだから、何か資格を取りなさい。」と父から言われたのです。手に職をつけなさいということですね。それで両親の薦めもあり、医学部または、歯学部を目指すことになり、私学でトップの歯学部を選択しました。ただ、これは後から知ったことなのですが、友達の息子さんが医学の道に進んだことを聞いた父が、「だったらお前も行け」っていうこともあったみたいです(笑)。息子の将来を思ってのことだったのか、友達との見栄の張り合いの要素が強いのか、いまとなってはわかりませんけどね(笑)。

矯正歯科という分野に進んだのは、大学4年生のときに手に取った本がキッカケです。日本で最も有名な先生の書かれた本だったのですが、そこに成長期のお子さんを扱う矯正治療の意義について記述されていました。
当時はまだまだ、削って詰めるということが歯科治療の主流だった時代です。その中で子供の成長発育をより良い方向へと導くお話の内容は胸に迫るものがありました。その時点で矯正歯科の道を進むことが決まったようなものでしたね。
埼玉の著名な矯正歯科の指導医の元で3年間修養を積み、『溝口矯正歯科』を開院致しました。この地域における最初の矯正専門医として診療を続けて、15年が経とうとしています。(2011年6月現在)

お子さんの矯正治療についてお聞かせください。

子供の矯正治療に関して、いまだに取り外し式の装置のみでの治療をおこなっている矯正歯科さんが多いかと思います。取り外し式の装置の場合、突き詰めてみると、子供達が装置を付けてくれないことにはどうにもならないんですね。ですから、実際には中学生以降におこなう矯正の予備段階という意味合いが強いのです。当院では固定式の装置を使用してお子さんの矯正治療をおこなっています。固定式の装置の長所は、やはり目に見える結果を出しやすいということです。また、当院の装置はプラスチックを排したワイヤーのみの構造となっていますので、患者さんの感じる違和感を軽減することに成功しています。

現代の子供達は一般に顎が狭く、鼻腔も狭いために鼻呼吸への移行を難しくしている面があります。矯正治療ではこの顎を広げることで、口呼吸から鼻呼吸へと導いていきます。鼻呼吸をおこなうことで噛む力を養うことにつながり、それがひいては身体の健全な発育につながるのです。
個人差はありますが、女の子であれば12歳、男の子は13歳半を目処に顎の成長は止まってしまいます。だからこそ、この時期の矯正治療が重要となってきます。

裏側の矯正についてお聞かせください。

裏側の矯正装置には歯の裏側に装置を付けることで、人の目を気にすることなく治療をおこなえるメリットがあります。また、歯の表面を傷めず、虫歯のリスクが減少する効果も期待出来ます。成人女性の場合、最初から裏側の矯正装置を希望される方も多くいらっしゃいますね。
当店で使用している『S.T.b.装置』とはその裏側の矯正装置を更に小さく薄く改良した装置です。違和感や発音への影響も少なく、歯磨きがしやすいという利点があります。
この『 S.T.b.装置』を開発された先生とは同じ師匠を持つ先輩後輩の間柄で、その先生に可愛がっていただいているうちに、こちらの技術を習得することが出来ました。
当院の矯正治療については、子供・大人の区別なく、一般の歯科医院さんから年間40件ほどご紹介いただいています。

診療に際に心掛けていることをお聞かせください。

いくつかの選択肢をご提示し、ご本人との話し合いの中で治療方針を確定していくのですが、そのためには患者さんとのしっかりとしたコミュニケーションが欠かせません。私はもとより、スタッフに至るまで、患者さんとの会話を積極的にするように心がけています。
私は一般の歯医者さんでの実務経験が3年ほどございます。大人の方はお子さんと違い、人工物が入っていることが多く、矯正治療中は一時的に外していただくこともあるのですが、その際に一般歯科で勤めていた経験が大いに役に立っています。
その方にとって1番良い治療をおこなうためには、経験に基づいた知識がなければどうにもなりません。私は15個ほどの勉強会や学会に参加させていただいていますが、現在以上の知識を得るためには、当然必要なことだと考えています。
常に向上心を持ち、患者さんに合わせた知識と技術を提供していきたいと考えています。

最後に地域の皆様へメッセージをお願いします。

歯並びを良くすることで口腔内のケアを容易にする。顎を広げることで鼻呼吸へと導き、健全な身体の発育を促進する。矯正治療のメリットは多々ございますが、最大の利点は自分のお口に関心を持つようになることです。ケアをしている自覚があるからこそ、歯に対する意識を高く保つようになるのです。スタッフともども、矯正歯科治療を通して皆様の健康と歯のケアをお手伝いしていきたいと考えています。

※上記記事は2010.7に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

溝口矯正歯科 今 政宏 院長

溝口矯正歯科今 政宏 院長 MASAHIRO KON

溝口矯正歯科 今 政宏 院長 MASAHIRO KON

  • 出身地: 山形県
  • 趣味・特技: ゴルフ、スキー
  • 好きな映画: 映画ではありませんがオペラやブルーノート東京に行きます
  • 好きな言葉・座右の銘: 志
  • 好きな音楽: R&B
  • 好きな場所・観光地: 近くは鎌倉から遠くはヴェネチアまで

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