インタビュー/かにがやファミリー歯科

かにがやファミリー歯科 青木 伸好 院長

かにがやファミリー歯科青木 伸好 院長

歯科医を志されたきっかけと大学でのご専門、ご開業までの経緯についてお聞かせください。

ひとことで言えば、祖母からの影響です。祖母には子供の頃から、「将来のために資格を取った方がよい」と言い聞かされてきました。そのため高校生くらいから進路決める際は、資格が取れる医学部か歯学部を目指すようになりました。実家が水産関係のお店で父が働く姿が身近にあったため、仕事に対する取り組み方も子供の頃から学ぶ機会がありました。休日には家の手伝いをすることも多く、今から考えるとよい体験をさせてもらいました。
学生時代は専門に特化した勉強はしていなかったのですが、修業時代にお世話になった先生のところで親知らずのケアをはじめとする口腔外科を学ばせていただきました。そちらで数々の症例を取り扱うことができ、その経験が現在かなり役立っています。親知らずは生える場所によって対処の仕方が異なり、きちんと現場で学ばないと正しい処置ができません。幸いこれまでの経験からほとんどの症例で対応させていただいていますが、本当に重篤な場合は大学病院にお願いすることもあります。

当院は約13年間の修業期間を経て開業しました。5年ほどリサーチをしてこの場所を探し当てたのですが、どの駅からも遠い住宅地でありながら住民が多く、しかも歯科医院が少ないことがわかりました。さらに最寄りの蟹ヶ谷バス停留所は4系統のバスが停まり「ハブ停留所」として機能しているため、通勤で乗り降りされる方も多いのです。そのバス停から徒歩で1分以内の場所にありますから、なかなか利便性が高いと思いました。実際、ふだん通勤で忙しい方が土日に診療にいらしてくださいます。

予防治療を念頭に置いた診療が一般的になりましたが、重点的に実践されていることを教えてください。

まずは歯石を取って歯茎を引き締めることから治療を始めさせていただいています。虫歯を削って被せ物をする際も、歯石を取り除かないとばい菌が残ったままになってしまい、後々口内トラブルの原因になります。虫歯のない患者さんでも3か月に1回はご来院いただき、歯石を除去していただきたいですね。
もうひとつの大きな処置はフッ素塗布です。フッ素を塗った方とそうでない方を比較しますと、虫歯のでき方やご自身の歯の残り方で圧倒的な差が出てきます。厚生省(当時)が推奨してきた「8020運動」(80歳で20本以上の歯を残しましょうとする運動)が奏功してきたようで、最近は自分の歯がきちんと残っている高齢者を多くお見受けします。しかし一方で高齢者の虫歯が問題になってきていますので、フッ素塗布もさらに重要なケアとしてクローズアップされているようです。

小児治療のプロセスについて聞かせてください。

緊急度が高い場合を除いて、まずは椅子に座る訓練から始めさせていただいています。お母さんにだっこしてもらって座り、徐々に慣れていって診察椅子で歯を磨いてもらいます。その後は診察椅子を倒して寝た状態で歯磨きします。最初は暴れてできないお子さんもいらっしゃるのですが、このようなプロセスを経ることで少しずつできるようになっていきます。
以前は虫歯治療に使う麻酔注射も痛いものでしたが、最初に歯茎に塗る表面麻酔はゼリー状で味がついていますし、注射針も細くなっています。麻酔の負担も相当軽くなってきているように思います。自動で薬を注入する注射器はゆっくり薬を入れていきますので、さらに患者さんの負担は軽くなります。

とにかく「そんなに痛くない」という印象をつけさせることが大切かもしれません。痛みより漠然とした不安で泣くお子さんも多いのです。そこで鏡を見せ、現在の虫歯の状態と治療の内容をわかりやすく説明しますと、治療に前向きになるお子さんもいます。やはりふだん歯が痛くて辛いこともがまんならないですからね。

「セラミックスの方が金属を使うより治療後の歯茎の状態が良い」そうですが、詳しくお聞かせください。

保険治療が効く金属はまずアレルギーの問題が大きいのですが、それ以外にも汚れが付きやすいという欠点があります。セラミックスはより自分の歯に近い材質で、被せ物の歯茎の双方に汚れが付きにくい特性があります。汚れが付きにくいということは、より歯茎が健康に保てることを意味します。
同様に保険治療の対象となるレジンと金属を比べたときは、金属の方が汚れが付きにくいようです。レジンは白く見せることができる利点がある反面、材質の中の微細な穴が別の物質を吸着するため汚れが付きやすく劣化が早いのです。近年はレジンとセラミックスの両方の成分を含む「ハイブリットセラミッククラウン」でも一部保険が適用されるようになり、強度も改善されてきているため、奥歯の被せ物にお勧めしています。

診察で心がけていることと、地域のみなさまへのメッセージをお願いします。

ますは痛い治療を行わないようにしています。現在歯科医師はクリニックに定期的に通うことを奨励する流れになっていますので、治療を負担に感じないようにしなくてはなりません。そのためには治療内容を丁寧に説明し、時間をかけてゆっくり治療します。当院では患者さんお1人あたり30分の時間をお取りするようにしています。 そのため予約が取りにくいというご不便をおかけして申し訳なく思っているのですが、いつか「丁寧な治療」と「予約の取りやすさ」の両方を少しずつ実現していきたいと考えています。
わたしの診療方針は、どんなことにでもまんべんなく対応できるフレキシビリティの実現です。矯正歯科は信頼できる知り合いの先生にお願いしていますが、ほかの領域ではできるだけわたしが担当させていただくようにしています。何度も同じ説明を患者さんにしていただくのは心苦しいですし、お1人ずつを一貫して見させていただきたいからです。幸い修業時代に口腔外科治療を仕込んでいただいたため、お口の中のトラブルはある程度サポートできます。

今後は地域のみなさまのお口の健康をお守りするため、予防意識を持っていただくようにしていきたいと考えています。まずは当院でセミナー的なこともやっていきたいのですが、古くからお住まいの方が「以前酒屋だったあの歯科医院はどうなっているのだろう?」と好奇心で脚を停めてくださることがあります。そのようなことがきっかけとなって来院される方が増えれば、わたしとしてはとてもうれしいです。

※上記記事は2016.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

かにがやファミリー歯科 青木 伸好 院長

かにがやファミリー歯科 NOBUYOSHI AOKI

かにがやファミリー歯科 青木 伸好 院長 NOBUYOSHI AOKI

  • 好きな言葉・座右の銘: 千里の道も一歩から
  • 好きなアーティスト: 小畑 智陽佐(シンガーソングライター)
  • 好きな場所・観光地: 弓ヶ浜、浜名湖
  • 出身地: 静岡県
  • 趣味・特技: ゴルフ、水泳をはじめとしたスポーツ全般
  • 好きな本・愛読書: 江戸川乱歩
  • 好きな映画: 千と千尋の神隠し

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