遠山 支援員 & 渡辺 看護師(生活介護施設ツナグ)のインタビュー

生活介護施設ツナグ 遠山 支援員 & 渡辺 看護師

生活介護施設ツナグ 遠山 支援員 & 渡辺 看護師 TOYAMA & WATANABE

2020年10月に開業した生活介護施設(東急田園都市線「梶が谷駅」より徒歩8分)。

支援員と看護師。それぞれの立場から

【遠山 支援員】

小学校の頃に、授産施設という障害を持った方が作業をする施設に見学に行ったことがあります。編み物をされていたのですが、そちらの施設長さんが「簡単に見えるかもしれないけども、みんなは100パーセント、120パーセントの力を使ってやっているんだよ」と仰ったのがすごく印象的で、私に出来ることならその力になりたいと思い、この仕事を選びました。

保育士の資格を取得し、実際に保育園で勤務したあと、一旦は動物看護師として大学の研究施設等で働いてきました。動物が好きだったからこその選択でしたが、そこである程度年齢を重ね、再び福祉の分野で人と関わりを持ちたいと考えるようになったところ、こちらの施設の話を伺いました。『生活介護施設ツナグ』の母体である『アトリエ&カフェ キズナ』は、障害を持つ方も、動物も、保育園もある複合施設です。みんなで一緒に過ごすことが出来るのはすごく素敵なことだと思い、この施設でお世話になることを決めたんです。

【渡辺 看護師】

元々は海外の大学に進みたいと思っていました。それが母から「手に職を持ってから好きなだけ海外に行きなさい」と勧められたのがきっかけとなり、看護師の学校に進んだんですね。実際に仕事に就くようになると、看護師の仕事をすごく好きになっていきました。誰かのお世話をしたり、ご高齢の方と関わるのが好きな私の性格を母はわかっていたのでしょう。今ではこの道に導いてくれた母にとても感謝しています。

これまでは大学病院で最先端の医療に携わっていたのですが、『アトリエ&カフェ キズナ』のオーナーとご縁があり、昨年(2020年)10月にオープンしたこちらの施設で看護師として働くようになりました。以前の職場とはまったく違う環境ですが、入ってみるとやっぱり楽しくて、日々やりがいを感じて過ごしています。

障害のあるすべての方がご利用いただける施設に

【遠山 支援員】

『ツナグ』は、生活介護施設という位置付けになります。本園である『アトリエ&カフェ キズナ』と比較しますと、『ツナグ』では、車いすから自力で降りることが難しい方や、医療的ケアの必要な障害をお持ちの方も対象としています。こちらの建物は以前はデイサービス施設だったのですが、小上がりがあったり、車いす用のスロープもあったり、広いお風呂もあるので、それらを生かしたものになっています。障害の重い軽いにかかわらず、どなたでもご利用いただけるのが当施設の特徴となっています。

いろいろな方とつながることで、楽しく毎日を過ごせるように

【遠山 支援員】

毎朝10時から「朝の会」が始まり、ラジオ体操などをして、その後、利用者さんと私たちでお掃除をします。お掃除が終われば午前の活動が始まり、お昼を挟んで午後の活動が始まるのですが、内容はその時々で変わります。内装の飾りをみんなでこしらえることもあれば、暖かくなれば近くの公園にみんなで遊びに行くこともありますし、最近だと恵方巻きのロールケーキをみんなで作ったこともありました。「何かしなきゃいけない」というのではなく、利用者さんが出来ること、やりたいことに合わせて方向を決めていく形になります。

【渡辺 看護師】

毎週金曜日には和太鼓の先生がいらして、上の保育園の子ども達と一緒に太鼓を叩くこともあります。保育園の子ども達との交流があるのがこちらの施設の特徴かもしれません。出入り口が一緒なものですから、「おはよう」の挨拶から始まり、運動会の練習を見学することもあります。利用者さんにとっても、お子さん達にとっても、お互いに良い影響になっているのではないでしょうか。

また、『アトリエ&カフェ キズナ』には動物達がたくさんいて、その子達が遊びに来ることもあります。この施設のみで完結しているのではなく、他施設とつながっていることが特徴であり、利用者さんもみんなと会う時は本当にイキイキとされています。

1人ひとりの方に寄り添っていくことを

【渡辺 看護師】

やりたいことも違いますし、状態もそれぞれですから、1人ひとりに合わせて寄り添っていくことを意識しています。せっかく来たんだから、何かしなくちゃダメ、なんてことはないんです。来るのが嫌になってしまったら、利用者さんにとってもご家族にとっても不幸なことですから、その人その人に合わせるということを心がけています。

一般に生活介護施設は、駅から距離のあるところにあることが多いんです。こちらに限らず、ここはどの施設も駅から近いところにあって、それは利点なのではないでしょうか。自分の生活スタイルに合った環境にこうした施設があることで、ご家族の助けになれたらと思っています。

地域の皆様へメッセージを

【渡辺 看護師】

ご家族の方から見れば、お子さんです。お子さんが安心して預けられて、その上で楽しく過ごせて、楽しい思い出をいっぱい作れる場所にしていきたいですね。

【遠山 支援員】

この施設はまだ始まって間もないものですから、利用者さんからのお声をいただき、皆さんと共に成長していける施設を目指してまいります。何か困ったことが起きた時に、施設での生活とお家での生活をすり合わせ、どうすればいい方向に向かうのかを一緒になって考えていける存在でありたいと思っています。手を取り合って一緒に歩いていける。そんなあたたかい場所にしていきたいですね。

※上記記事は2021年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

生活介護施設ツナグ 遠山 支援員 & 渡辺 看護師

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